気づいたら体に赤い発疹。もしかしてHIV?
自分が性感染症に感染しているかもしれないと不安を抱いたのは、性行為を行った日から数えて20日ほど経過した後のことでした。
セックスをした相手は、恋愛マッチングサイトで知り合った女性。
その日初めて会い、互いのことを詳しく知らないままその日に性行為をしました。
最初の異変は発熱でした。
性行為から数えて10日後くらいに、喉の痛み、37.5~38度の発熱が現れました。
その後、やや熱は下がったのですが37度程度の微熱が続き、咳も出始めました。
とはいえ、その頃はまだただの風邪くらいにしか思っていませんでした。
疲れが溜まっているから回復に時間がかかってるのだろうと思っていました。
しかし、それから数日後、腕や足にポツポツと赤い発疹(湿疹)ができていることに気づきました。
よくみると発疹は腹部にもできていて、日を追うごとに手足の甲や胸にも広がっていきました。
「え?なにこのブツブツ…。」
痒みはさほどなく、染みのような小さな赤い発疹が胴体や手足に広範囲にわたり広がっていました。
今まで経験したことのない症状なので、とても不安になりました。
僕の場合の症状の記録
性行為の日から数えて
- 10日後 …喉の痛み、37.5~38度の発熱
- 12日~15日後 …37度程度の微熱続く、若干の咳
- 15日後~…熱は下がるが、腕や足に赤い発疹(湿疹)。次第に腹部や胸部、手足の甲など顔面を除く広範囲に広がる(痒みなし)
ネットで調べていくうちに、
「これってもしかしてHIVの症状なのでは?」
と疑うようになりました。
この記事をご覧になってる方はもう既にいろいろと調べてご存知かもしれませんが、発熱や発疹は性感染症の中でもHIVの初期症状としてよく見られる症状です。
HIVの初期症状
感染後、数日~数週間後に発症する主な症状
- 発熱 (95%以上)
インフルエンザの様な咽頭炎などを伴い38度以上の高熱がでることが多い。 - 発疹・湿疹(70%以上)
5~10mm程度の赤く小さない発疹が、胴体、手足、背中など様々な部位に現れる。痒みの程度は様々。体の左右対称に出ることが多い。 - 喉の腫れ(70%以上)
- 筋肉痛、関節痛(50%以上)
- その他、下痢、頭痛、嘔吐など
自分の症状がHIVの初期症状と一致していることにかなりの衝撃を受けました。
「まさか…。これはちゃんと検査を受けたほうがいいかもしれない…」
そう思うようになりました。
でも実際に性病の検査、なかでもHIVの検査を受けに行くのって、かなり勇気がいりませんか?
性病というだけで、なんだか恥ずかしくて後ろめたい気持ちになってしまいます。
たとえ相手が医師や看護師であっても、性的な事情を根掘り葉掘り聞かれるのではないかと思うと、かなり憂鬱になりました。
そのため、なかなか検査を受ける踏ん切りがつかずダラダラと先延ばしにしていました。
でも、その間も不安が消えるわけではなく、毎日思い悩む日々でした。
暇があればスマホで「HIV 発疹」「HIV 初期症状」などと検索しては、記事を読み漁り、安心できる材料をひたすら探していました。
でも検索すればするほど
「自分はHIVに感染しているに違いない」
と思えてきて、気が滅入るばかり。
この時期は、趣味のアニメ鑑賞もまったく楽しめず、ちょっとしたノイローゼ気味になっていました。
内容が内容だけに誰にも相談できず、とても辛かったです。
「これ以上悩んでてもしかたない」
ようやく重い腰をあげた僕は、意を決してSTD検査(性病検査)を受けにいきました。
STDとは「Sexually Transmitted Diseases」の略で、性感染症のことを指します。
STD検査という場合、HIVに限らず様々な性感染症全般の検査を指します。
HIVの感染が疑われる場合、他の性感染症にも感染している可能性が高いため、HIVのみではなく複数の性病の検査を行うことが推奨されています。
HIV検査の結果
STD検査(性病検査)の結果、自分は幸いにも、HIV陰性(感染なし)でした。
結果を知った瞬間は、本当に心の底からホッと安堵したのを覚えています。
そして振り返れば、検査を受けるまでの悩んでる時期がいかに無駄だったかと思い知りました。
「あんな苦しみは二度と味わいたくない」
と思いました。
同じ悩みを抱えている人には、自分と同じような辛い思いをしてほしくないので、スムーズにSTD検査を受けることをおすすめします。
僕も自分自身がSTD検査を受けるまで知らなかったのですが、今はさまざまな方法で検査を受けることができるので、その種類やポイントをお伝えしておきます。
※ちなみに僕の謎の発疹は、その後皮膚科に通い、塗り薬を処方してもらって症状は収まりました。
ただはっきりしたことはまだわからず「何かのアレルギーでは?」といろいろ検査を受けて調べています。(本記事とは関係ないので割愛します)
HIVの感染経路と感染確率を知っておこう
「HIVはどうやって感染するの?」
「HIVに感染する確率はどれくらい?」
基本的な内容ですので、既にご存知の方も多いと思います。
「そんなこと知ってるよ」という方は飛ばしていただいてOKです。
HIVの感染経路
HIVの感染経路は、性的感染、血液感染、母子感染の3つが中心です。
中でも性的感染が最も多い感染経路になっています。
感染源は、膣分泌液、精液、血液、母乳の4つです。
HIVに感染している人のこれらの体液が性器や粘膜に触れることで感染します。
膣性交はもちろんのこと、口の粘膜や傷口からも感染します。
よく言われることですが、コンドームをつけることで感染リスクを大幅に低下させることができます。
ちなみに、唾液からは感染しませんし、性行為を除く日常生活での感染リスクはほぼありません。
HIVの感染確率
HIVに感染している相手とコンドームなしで性行為をした場合、感染する確率はどれくらいでしょうか。
性行為の内容別の感染率の数字があります。
| 行為内容 | 感染する可能性(%) |
|---|---|
| アナルセックス(受側) | 1%~3% |
| 膣セックス(女性側) | 0.1~1% |
| アナルセックス(挿入側) | 0.5~1% |
| 膣セックス(男性側) | 0.05~1% |
| フェラチオ(受側) | 0.1% |
| フェラチオ(挿入側) | 0.1% |
これを見ると、感染している相手と100回セックス(膣性交)をしたら、1回程度感染する可能性があるということになります。
また、男性より女性のほうが感染リスクが高いことがわかります。
とはいえ、それでも0.1~1%程度なので、感染確率自体が著しく高いわけではありません。
ただし、あくまで確率なので1回のセックスで感染してしまうことも当然ありえます。
さらに、梅毒やクラミジアなど、他の性病に感染していると、粘膜が傷ついていて感染確率があがると言われています。
HIVは早期発見・早期治療で通常の生活を
HIVは感染後、徐々に人間の免疫機能を破壊していきます。
そして数年~十数年でエイズ(AIDS=後天性免疫不全症候群)を発症します。
エイズを発症したときには、体は易感染状態(感染防御機能に障害のある状態)となっており、様々な感染症に容易に感染しやすく、また治癒しづらい状態となっています。
HIVは今現在のところ完全な治療薬はありません。
ですが、エイズの発症を抑える薬が既に開発されており、通常と大差ない寿命を全うできるところまで医学は進んでいます。
糖尿病などと同じ慢性疾患の一つではありますが、HIV感染=死の病という認識は既に過去のものになっています。
早期発見、早期治療をすればエイズの進行を止めることが可能です。
現在では適切な治療を受けた多くのHIV患者が、これまでと同じように社会生活を続けています。
症状だけで判別するのは医師でも不可能
HIVに感染しているかどうかは、症状を診るだけでは判別できません。
HIVの初期症状は風邪の症状とほぼ同じですし、発疹(湿疹)の症状も特徴的なものではありません。
また、発熱も発疹も一時的なもので、時間が経てば自然に消えてしまいます。
だからといってもちろんHIVが治癒したわけではなくて、万が一感染していた場合、病気はそのまま体の中で静かに進行していきます。
感染しているかどうかを知るにはSTD検査を受ける以外に方法はありません。
早期発見のシグナルは見逃さず、通常の健康診断と同じヘルスケアの一環として検査することをおすすめします。
3つの検査方法。自分に合った方法で性病検査を
①保健所でSTD検査
保健所でHIV検査を実施している自治体があります。
料金は地域の保健所によりますので要確認ですが、僕の住んでいる地域の保健所は無料でした。
HIVのみの検査をしているところもあれば、梅毒など他の性感染症も含めて検査してくれるケースもあります。
とにかく安くというのであれば、保健所での検査が一番です。
ただ、実施日は限られていますし、普段は実施していてもコロナ禍により中止している可能性もあるので、お住まいの地域の保健所に問い合わせてみてください。
自分の場合は、保健所の検査実施日が予定と合わず、見送りました。
また保健所がプライバシーにどの程度配慮しているのかは不明です。
保健所でSTD検査
メリット
- 安い(無料の場合もあり)
- 比較的、近所で検査できる
デメリット
- 検査結果に数週間かかる
- 即日結果通知可能でも数時間待たされる
- 実施している地域が限られる
- 実施している検査日が限られる(月1回など)
- プライバシーへの配慮がどの程度か不明
②クリニック・病院でSTD検査
専門の病院で受ける性病検査です。
まず思い浮かぶのはこの方法かもしれませんね。
基本的には専門の医師に任せるので、確実で安心な方法です。
保健所は検査可能日が月に1回のみなど限定的でしたが、病院・クリニックでは診療時間内であれば基本的にいつでも検査してもらえます。
クリニック・病院でSTD検査
メリット
- 専門医が検査してくれる
- 結果が即日わかる(ところによる)
- 匿名でできる病院もある(ただし自費診療)
デメリット
- 料金が高い
- クリニックによって検査方法が異なり、古い検査方法で行うケースもあり
- プライバシーの配慮に欠ける医院もあり
一番のデメリットとしては基本的に検査費用が高額になることです。
性感染症の検査は、状況により保険適用か自費診療に分かれます。
原則、医師の判断により検査を行う場合は保険診療、患者から申し出の検査目的の場合は保険適用外になるケースが多く、全額自己負担になります。
こちらは病院によって対応が異なりますので問い合わせが必要です。
自己負担の場合、検査内容や項目数にもよりますが、1例として下記のような料金がかかります。
- 1検査のみ 約10,000~20,000円以上(検査内容により異なる)
- 5検査セット 約27,000~30,000円以上
- 7検査セット 約37,000~40,000円以上
- 診察料別途 3,000円~
- 診断書別途 5,000円~
また、クリニックによっては、プライバシーへの配慮に欠ける対応をされることもあるので注意が必要です。
③自宅でSTD検査
3番目の方法は、検査キットを自宅に取り寄せ、自分で採尿や採血をし、それを郵送で送り返して検査してもらう方法です。
自宅で誰にも知られずに検査ができるのが一番のメリットです。
検査結果は、インターネット上で知ることができるので、結果を聞きに行く手間もかかりません。
自宅でSTD検査
メリット
- 自宅で誰にも知られずに簡単に検査できる。
- 郵便局留めで受け取れば、家族にも詮索されずに済む。
- 郵送なので日本全国どこに住んでいてもできる。
- 検査結果がネットでわかる。
- 最新の検査を導入しているので検査可能時期が早い。
- 匿名で可能
デメリット
- 料金がかかる(病院での検査よりは安い)
- ところによっては導入している検査方法が古い
- 自分で採尿・採血をしなければならない
自宅で誰にも知られず検査する場合のデメリットのひとつが、自分自身で採尿・採血しなければならないことです。
採尿は、多くの人が学校などの検尿でしたことがあると思うので、大丈夫ですよね。
採尿はたとえ病院にいっても自分自身でするものなので変わりません。
不安なのは採血です。
自分で採血するなんて初めてという人もいるかもしれません。
実は僕も初めてで不安だったんですが、やってみるととても簡単ですぐに終わりました。
具体的に言うと、ごく小さな針が出る器具を指先にあてて、少量の血を専用の紙に染みこませるだけです。
「えっ!針で刺すの!?」とビビってしまいそうですが、一般の人が簡単に安全に使えるように設計されている装置なので心配しなくて大丈夫です。
痛みもほぼありません。
おすすめは、誰にも知られず自宅で性病検査(STD検査)
それぞれメリット、デメリットがありますが、僕の一番のおすすめは自宅検査です。
自宅での検査は、誰にも会わずに検査ができるのが一番のメリットです。
また料金もクリニックと比べたら半額以下の値段で検査が可能でした。
性病検査STDチェッカーは実際に自分が使ったもので、検査キットの取り寄せから結果の通知まで簡単にスムーズにできたので、初めての方にもおすすめです。
性病検査STDチェッカー
僕の場合は家族同居なので、検査キットを直接自宅に配送されるのが唯一の懸念点だったんですが、郵便局留め対応も可能でした。
こんな方法があるとわかっていれば、もっと早く検査したのに!と思ってしまいます。
ただ、ところによっては導入している検査方法が古かったり、検査結果がでるまでに時間がかかったりするので注意が必要です。
性病検査STDチェッカーは、利便性に優れているだけではなく、信頼のおける登録衛生検査所での検査なので、精度の高い検査を行っています。
また、郵送検査認定事業者に認定されており、日本で最初に「郵送検査キット」をパッケージ製品化した企業なので、多数の実績を元に悩みを抱える利用者に寄り添ったサポート体制を整えています。
心配ごとがあれば何でも相談できるのも安心です。
検査はHIVの他にも、梅毒、クラミジア、淋病、B型肝炎など、あらゆる性病感染の有無を調べることができます。
もちろん一つの性病だけでも検査可能ですし、複数の性病をまとめて調べるセットもあります。(5項目検査、7項目検査、10項目検査など)
性病は複数同時に感染しているケースが多いので、初めての方は基本5項目検査で一度チェックしてみることをおすすめします。
セットだと割安なので一度に検査したほうが断然お得です。
7項目セットは、有名どころの性病すべてを網羅しているので、この機会にひととおり検査してみると安心です。
自分はこの7項目セットで検査してもらいました。
10項目セット(女性は12項目セット)はさらに検査項目が増えた検査セットです。
徹底的に検査したい場合はこちらがベスト。その分お値段も高くなりますので、余裕がある人はやってみるといいかもしれません。
性病検査STDチェッカー
※男性用と女性に分かれています。
検査項目がたくさんあってどれが自分に適しているか迷った人は、下記ページの「あなたにぴったりのSTDチェッカーは?」を利用してみるとスムーズです。
簡単な質問に答えていくだけで今の自分に必要なSTDチェッカーがわかります。
HIVは悩む前に検査して安心を
「HIVに感染しているかもしれない」
「HIVの症状と酷似している」
ネットを見ると、たくさんの情報がでてきます。
それらがさらに不安をかきたてますよね。
でも、どこまでネットの情報を集めても、自分自身がHIVに感染しているかがわかることはありません。
検査を後回しにすればするほど、心は休まらず無駄な心労が増していくというのが僕の心からの実感です。
心が休まらない状態を抱えたままでは、充実した日々を送ることはできません。
仕事や日々の生活にも大きな影響を及ぼすことはわかると思います。
検査をした結果、取りこし苦労だったとしても、それは決して無駄ではありません。
実際にHIVに感染する確率は、上の表でも見た通りそれほど高いわけではありません。
でも「未感染(陰性)」という事実は、検査をしない限り、いつまでたっても得られないままです。
心に平穏を取り戻し、いつもの日常を送るために、ぜひHIV検査(STD検査)を受けてみてください。
そしてまた安心して素敵な性ライフを送りましょう。

これは実際の経験談ですが、僕が最初にいったクリニックでのこと。
他の患者さんや来院者が複数いる待合室に看護師がやってきて、僕の隣の男性に問診を始めました。
「感染行為を行ったのはいつですか?」
「どんな行為を行いましたか?」
「相手は異性ですか?同性ですか?」
質問された男性は、戸惑いながら小声で答えていましたが、静かな待合室なので会話は周囲に全部丸聞こえ。
そのまま僕の番がきて同じように問診を始めたので「ちょっとここでは…」と答えると、「ではあちらで」と言って別室に案内されました。
別室があるなら最初からそうしてほしいですよね。
結局この病院では、検査を受けませんでした。
病院で検査を受ける場合、プライバシーにどの程度配慮してくれるかは病院次第なので、事前にしっかりと確認したほうがいいと思います。